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ケーブルチェッカーでケーブル分類してみた

2024-11-29 (Latest update: 2024-12-07)
gadgettools

少し前に流行ったケーブルチェッカー買ってみた

半年前ぐらいにどこかで見つけたBitTradeOneのケーブルチェッカーが気になっていたのですが、ブラックフライデーセールがやっていたということもあり、購入してみました。

USB CABLE CHECKER 2

Cable Checker 人気のCable Checker 2

発売自体は結構前のようですが、定期的にウェブ記事に取り上げられているようで、最近はUSB-Cの規格が混迷を極めているため、このようなツールでスペックを確認できるのは非常に便利です。

そもそもUSB-Cの規格って?

USB-CはUSBの規格の1つで、USB 3.1から登場しました。USB-CはUSB Type-Cの略で、USBのコネクタ規格の1つです。

この規格で様々なことができるようになってしまっているがために、ケーブルのスペックが非常に複雑になってしまっています。

混迷を極めているのは3.0以降ですが、3.x世代は概ね3.2が内包してくれている印象です。今回買ったケーブルチェッカーも3.2でのスペックを確認できるようになっています。 転送速度に関してまとめると以下のようになります。 転送速度以外にも電力供給や映像転送なども可能になっており、それらは細かく違いがあります。

バージョン バージョン(旧称) 最大転送速度
USB 3.2 Gen 1x1 3.0, 3.1 Gen 1 5Gbps
USB 3.2 Gen 2x1
USB 3.2 Gen 1x2
3.1 Gen 2 10Gbps
USB 3.2 Gen 2x2 20Gbps

ケーブルチェッカーでわかること

ケーブルチェッカーはUSB-Cのケーブルを挿すと、そのケーブルがどのようなスペックに対応しているかをランプで教えてくれます。 ランプの点灯の組み合わせから、そのケーブルがどのようなスペックに対忋しているかを判断できます。

ランプ スペック
Vbus 電源供給
CC1, CC2 USB PD
SSRX1, SSRX2 SuperSpeed RX
SSTX1, SSTX2 SuperSpeed TX
SBU1, SBU2 Sideband Use
GND 接地

これ以外にeMarkerに対応しているかも確認できます。 (eMarker: ケーブルの抵抗値を測定して、その値からケーブルのスペックを判断します。)

このeMarkerに関しては以下のサイトで詳しく説明されています(ちょっと難し目)

USB Type-Cに置き換える方法 第1話 Type-Cの原理を知る

またこちらに公式のマニュアルがあるので、詳しくはそちらを参照してください。

公式マニュアル

ケーブルチェッカーでスペックを確認

手元にあるケーブルをチェックしてみました。似たようなスペックのケーブルが多かったので、一部を抜粋をまとめた表がこれです。

どのケーブルかを識別するやり方がとても大雑把ですが、ざっとこんなケーブルたちがありました。 意外と手元にあるケーブルのすべてがデータ通信もできるし充電もできるものばかりでしたし、weirdなケーブルもなかったです。

ざっくり分けると、以下のような感じです。

  • フルスペックなケーブル
    • 3.2 Gen 2x2までのケーブル
  • 2.0までのケーブル
    • CC, eMarker対応
    • CC, eMarker非対応

今どきA-microBのケーブルはあまり使わないので、ここらへんは捨ててしまってもいいかもしれません。(C-microBは規格違反なので使えないため、残さないといけないかもしれませんが)

気になったこと・まとめ

USB-Cケーブルが主流になり、さらにUSB4なども出始めている中で、このケーブルチェッカーではUSB3.2までしか対応していないので、USB4やThunderbolt3以上とかのスペックはわからないのが残念です。 手元にはUSB4対応ケーブルとかもありますが、どれもランプが全部ついてしまうので、それ以上の差を見分けることができません。 また充電速度についても、PowerDeliveryの規格についてはわからないので、どれくらいまでの電力を供給できるのかもわかりません。 別途Route RのTYPE-C Checkerを持っているので使っているときの充電速度はわかりますが、スペックとしてどこまで対応しているのかはわからずじまいです。

現時点でUSB-Cへの移行が進んでいるような過渡期においては、こういうツールでいらないものを断捨離するのは非常に有効だと思います。 しかし5000円という値段ではちょっと高いかなという印象です。 (中身としてはとてもいいので自分は大満足なのですが、単純にケーブルの断捨離だけを目的としている場合には割高感が否めない)

ただ、見えないスペックを可視化できるようなこういうツールは個人的に大好物で、無駄に繋いで確認したくなる魅力がありますね、大満足です!(これがすべて)

misskey.io